古き良きアイドル SKiこと「制服向上委員会」

私はスーツを愛するおっさんです(笑)。

スーツは紳士の証だと思うんですよ。

スーツを着るだけで、自分は社会人なのだと、決意を新たにすることができるのです。

こないだもズボンに穴が空いてしまったスーツが何着もあり、それなりに高い買い物ではあったのですが、イトーヨーカドーでスーツを買ってきました。

……で、このようにスーツが好きなのですが、私は学生時代の制服も好きでした。

制服って、本当に良いですよね。

私服には私服の良さがあると思うんですが、制服には制服の良さってものがあります。

何と言うんでしょうか……他者との一体感を感じられると言いますか。

遥か昔の中学時代、高校時代に、新しい制服を着た時のあの感動を、今でも思い出す時があるんですよね。

そんな訳で、何の脈絡もないんですが、「制服向上委員会」というアイドルグループを思い出してしまいました(笑)。

今の若者達は知らないかも知れませんが、制服を身にまとい、お嬢様女子校生風の姿で歌って踊る、そんな男の理想を絵に描いたような素晴らしいアイドルグループがいたんですよ。

厳密には、まだそのグループは存在しているのですが、今は政治批判の歌が多くなる等、あの頃とはかなりコンセプトが変わってしまったんですよね。

少し複雑な気持ちにはなりますが……それはまあ、置いておきましょうか。

メンバー交代を繰り返しながらも、今でも活動を継続しているのは本当に凄いことで、SKi(制服向上委員会の略)は日本の女性アイドルグループでも最長寿だと言われています。

そんなSKiですが、吉成圭子ちゃんがリーダーで、メインボーカルを務めていた一期生の時代は、今、映像を見てみると、やはり昭和チックで古臭い気はするのですが、少なくとも、あれこそが私の求めるアイドル像だったんですよね。

歌も踊りも激しくないし、ずば抜けて可愛い娘もあまりいなかったんですが、何だろう……だからこそ良い(笑)。

どうしても地味な感じが否めないのに、そこに処女処女しさを感じて、虜になってしまう。

メロディーも懐かしさを感じさせられるものが多く、歌詞も甘酸っぱい青春に満たされている感があって、私も遠い昔を思い出して、感傷に浸ってしまうんですよ。

自慢じゃないですが、私は割と暗い学生生活を送ってきましたし、そもそも高校は男子校だったりしましたが、SKiの歌には共感できるところが多々あって、泣けてくるんですよね。

そんな私の一番のお気に入り曲は、やっぱりこれですね。

1993年発売の1stシングル、「制服宣言」です。

どんな歌かと言いますと、ずっと待ちわびていた制服を着ることになった、少女の抑えきれない喜びが表現されていて、その制服に誓いを立てるという感じで、決意を表明するといった内容の歌詞なんですよね。

この歌には一切、恋愛的な要素はないのですが、それもまた良いですね。

わたしーせいふくせんげん♪ わるいことなどしーない♪

わたしーせいふくせんげん♪ きっとかがやいてーいる♪

こんな きーもーちーよさー おとこーーーのこには♪ わかる はーずーもーないーけどーーー♪

※勝手に良い部分だけを、1番、2番から抜き出して、つなげています。

っていう、サビの部分が強く印象に残ります。

まあ、ちょっとだけ男性差別的な歌詞じゃないか！とか思ったりもしますが、そういう意味ではなくてですね、それだけ主人公の女の子にとっては、制服を着られるようになったことが、嬉しくて仕方がないということなんでしょうね。

私も男性なんですが、この歌詞には本当に共感してしまいます。

遠い昔のことを思い出して、涙が出てきてしまうほどです。

何と言うか、今の時代はもう、こういうアイドルがいないように思うんですよ。

それは私がそこまでアイドル関係に詳しい訳じゃないからというのもあるんでしょうが、吉成圭子ちゃんの時代のSKiは、私の中では今でもナンバーワンであり、オンリーワンでもあるんですよね。

吉成圭子ちゃんがアイドル活動をやめてしまったのは悲しいですし、レイアースの主題歌まで歌っていたんですから、今でもSKiで活動を続けていたら、SKiにも違った未来があったのかも知れませんよね。

でも、その後は麻雀のプロになったり、大人の女性をメインターゲットにしたイベントを展開する、ミュゼって会社の代表取締役になったりと、今でも光る才能を発揮し続けている凄い人なんですよね。

流石におばさんになってしまったと言わざるを得ない訳ですが、それでも、また昔のように制服を着て、SKiで制服宣言を歌ってほしい。

それが、私の微かな願いでもあるのです。

勿論、二期生以降のSKiにだって、良いところはたくさんありますけどね。

代々、先輩達から受け継いだ制服宣言を歌い、踊ってくれると、やっぱりファンとしては嬉しいですよ。

あれだけ素晴らしい名曲なのに、あまり有名ではないのが、悔しいと感じてしまいますね。

何と言うか、決して華やかでなくとも構わないので、またあの頃のように、昭和チックなアイドルグループが出てきてくれないかなぁと感じます。

歌詞も踊りもシンプルで良いので、あんな感じのウブで処女処女しい、少女目線の歌が聴きたいんですよ(笑)。

おっさん世代はこの気持ち、分かってくれそうな気もするんですけどね？

制服宣言以外にも、良い歌はたくさんあって、3rdシングルの「笑顔がスキッ!」なんかも凄くオススメですよ。

今は政治的活動が多くなり、メンバーも激減してしまい、あの頃のSKiとは変わってしまった訳ですが、それでもSKiはなくなってしまった訳ではないのですから、原点回帰も期待したいところですね。

私はおばさん達が制服を着て、歌って踊ることが、悪いとは思っていませんからね！

かつてのメンバーを寄せ集めてでも、あの頃のようなSKiを復活させてほしい……そんな風に思う、今日この頃です。